PTA改革ノススメのスズメです。
PTA活動が負担だと感じるとき、PTAをぶっ壊すことができない小市民のスズメは、「PTAって、そもそも何よ?」と周囲に愚痴っております。
そこで今回は、3つの項目を調べました!
- PTAという言葉の意味
- PTAの目的
- PTAのはいつ誰が作ったのか
全部の項目を調べたら、現役のPTA関係者としてスズメが感じた問題点をお話しします。
PTA活動に悩まされる人なら確実に共感できる内容なので、ぜひ最後までおつきあい下さい。
PTAとは何の略?
PTAは、parent(親)-teacher(教師) association(協会)の略です。
ふぅ〜ん。「親&教師の協会」なのね。
スズメのPTAに対するイメージは下記のような感じです。
- 主にママたちが、なんとか都合をつけて頑張って運営している組織
- ママたちに嫌われがちだけど、なぜか潰れない・潰せない組織
親だけの組織だと思っていたので、勘違いだったんですね。
次に「協会」の意味を辞書で調べると、「会員が目的をもって運営している会」とのこと。
じゃあ「なにか崇高で重大な目的があるから、嫌われていても潰れないんだろうな」と思い、PTAの目的も調べてみました。
なぜ「崇高で重大」なんていう嫌味な表現をするかというと、スズメは今のところPTAに嫌々参加しているからです。
納得できる目的があるなら、これからのPTA活動に少しは身が入りそうです。
PTAの目的は?
公益社団法人日本PTA全国協議会のHPより、PTAの目的はこちらです!
「教育といふことは、言ふまでもなく学校のみに限られたことではない。
家庭、隣組その他の社会的機構は、教育において果たすべき夫々の役割を持っている。
新しい日本の教育は、有意義な知識をうるために、できるだけ多くの資源と方法を開拓するよう努むべきである。」
公益社団法人日本PTA全国協議会のHPより
簡単に要約すると、下記のような意味ですね。
「学校、家庭、地域が一緒になって、多面的に子どもを教育するよう頑張りましょう。」
ここで、ずいぶん古めかしい言い回しの文章でPTAの目的が決まっているのねと思い、この目的が発表された時期を見ると、なんと1946年4月。
終戦の翌年です。

勝戦国のアメリカは、軍国主義だった日本を民主主義にしたいと考えました。
民主主義に改革するために重要視したのが、教育改革です。
「日本の未来をつくる子どもに民主的な思想を教えれば、日本の未来は自然と民主的になる」っていう、とっても建設的な方針だと感じます。
だからアメリカは、終戦後1年足らず(1946年3月)で日本に米国教育使節団を派遣し、翌月の4月には上記の文章を含む報告書を発表しました。
現在実施されているのPTA活動を考えると、本来の目的に沿っているなと感心しました。
例えば
- 親の協力があるからこそ、子どもたちが楽しみにしている学校行事が実現する
- 「子ども110番のお店・お家」が地域にあって、子どもを見守る体制がある など
現実的にPTA活動を負担と感じる親がたくさんいる一方で、PTAの目的が明確な言葉だったからこそ、子どもたちが安心して学校に登下校&学校生活が送れているんですね。
PTAはいつ誰が作ったの?
公益社団法人日本PTA全国協議会のHPには、PTAの目的等が発表された後にトントン拍子で全国に広まったことが記載されています。
【1946年10月19日 文部省が「父母と先生の会委員会」を発足】
「父母と先生の会委員会」を発足すると同時に、全国に向けてPTA設立を勧める活動を開始
【1948年1月 「日本 PTA 結成促進準備委員会」が開催される】
PTA設立が全国的各地に広まったため、全国のPTAが結束するという意図で開催された
【1948年4月 全国各地の小・中学校の7割、高校の4割がPTA設立】
文部省(現在の文部科学省)がPTAが設立を勧め始めてから1年ちょっとで、PTAが急激に広まった
【1948年12月 『日本PTA』創刊】
各学校のPTAと日本PTAをつなぐことを目的に創刊され、現在も続いている
【1950年2月 「第 1 回全国 PTA 研究協議会」開催】
文部省がPTAの全国組織結成を指導したことで開催された
PTAが始まった当初の活動内容は、下記のようなものでした。
- 学校給食の実施要請
- 教科書無償配布要請
- 学校保健・安全の確保要請
PTA関係者がが直接政治に働きかけたのですが、特に力を入れたのが学校給食の実施です。
法整備が行われて安定した給食供給がされるようになったのは1955年なので、当時のPTA会員さんは子どもの健康と成長のために、必死に活動したんだろうな、大変だっただろうな、ありがとう。
PTAの正式名称、目的、いつ誰か作ったのかを知って思うこと
スズメが知っているのは、自分の子どもが通う小学校のPTA、友達の子どもが通う小学校のPTAだけという前提ではありますが、
PTAは名前に合う活動をしているし、長年培ってきた活動の成果により、安定して目的も果たせていると思いました。
ただ1つモヤッとしたことが…
教師は勤務範囲内でPTA活動に関わっているよね。
教師になったことがないからわからないけど、少々面倒なことがあっても、「仕事だし」で割り切れるじゃないですか。「お金もらってるんだから」ってね。
でも親は完全に無給!
これって、おかしい。
教師だって、プライベートな時間を使ってPTA活動に協力しろって言われたら、不満を持つんじゃない?
お金もらう人・もらわない人が同じ労力を出し合うのって、おかしいよね。
自分が生んだ子どものためだから当たり前なの?
貴重なマンパワーを0円で提供するときに、当たり前っていう評価はおかしいと思う。
0円のマンパワーを使うなら、なるべく負担が無いように活動内容を調整するべきでは?
PTAの正式名称、目的、いつ誰が作ったのかを知り、PTAに有意義な面を見出した一方で、問題点があると感じました。
今回感じた問題点を頭に置いて解決策を提示するべく、これからもPTA改革ノススメを更新していきます!