私が結婚相手に望む年収は、600万円でした。
【大多数の女性が望む結婚相手の年収】と【現実の年収】には、結構格差があるんです。
あなたが漠然と望んでいる年収を、実際につかみ取っている人はどんな人でしょうか?
税理士事務所に勤務していた私が、年間延べ数千人の給与事情を見てきた経験から、リアルなイメージ像をご紹介します!
世の男性たちの年収の現実は、国税庁の統計からお知らせします。
年収別のリアルな結婚生活も詳しくご紹介しますので、結婚相手に望む年収と現実の生活を知ることで、逆に肩の力が抜けてスッキリしますよ!
目次
結婚相手に望む年収&具体的にどんな人?
大多数の女性が結婚相手に望む年収は、大体3段階に分かれます。
- 1000万円以上
イメージ:社会的地位のある人 - 800万円
イメージ:仕事が出来る人 - 600万円
イメージ:将来性のある人
自分の年収がどうであるかということは置いといて・・・。
結婚相手となる人には立派な年収を望みますよね。わかります!いいんです!!!
人から
「「現実を見ろ!」と言われそう・・・。」
と思い、自分の中でちょっと反省する。でも希望は捨てられない!
それが女ってものです。
では、3つの年収を獲得しているのは具体的にどんな人なのか?
税理士事務所に勤務していた私が、年間延べ数千人の給与事情を見てきた経験からお話しします。
年収1000万円以上は具体的にどんな人?
会社員
先ずは上場企業や外資系企業など、基本の年収が高い企業を考えてみましょう。
部長や支店長あたりの役職の年収です。年齢層がちょっと高めのイメージですね。
営業職などの給与にプラスαのお金を獲得できる職種の人であれば、30歳そこそこで年収1000万円を獲得している場合もあります。
次に、非上場の大企業です。『上場企業』という立場が会社のブランド力に直結していることは確かですが、誰もが知っている有名企業が全て上場企業という訳ではありません。
例えば、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ㈱やJTBなども非上場企業です。
聞いたことの無いような会社でも、経営状態が良く・利益を社員に還元する方針の、年収が高い企業はあります。覚えておいてくださいね!
最後に、中小企業です。業種によって年収1000万円を獲得している会社員はゼロではありませんが、可能性は低いでしょう。
経営者(役員・個人事業主)
会社の役員(会長・社長・専務・常務・部長etc)という肩書の人や、個人事業主で経営が上手くいっている人は、年収1000万円以上の可能性が高いでしょう。
ここで注意!逆もあります。
役員や個人事業主は、経営状態によって自分の取り分が決まります。
社員の給与を確保するために、役員や個人事業主の取り分が少ない事もあります。
また、”今年は1000万円以上でも来年は0円”という事があり得るのが、役員や個人事業主という立場です。
年収800万円以上は具体的にどんな人?
会社員
その会社の業績にもよりますが、上場企業・非上場企業・中小企業を問わず、部長クラスの役職の人であれば、年収800万円を獲得している可能性は高くなります。
役職が無くても、営業職などの給与にプラスαのお金を獲得できる職種の人であれば、若くして年収800万円を獲得するのは夢ではありません。
年収800万円を獲得できるかどうかは、企業の経営状態が大きく関わっているように思います。
とても仕事の実力がありそうな方に出会った時、安易に年収800万円をイメージするのではなく、会社の経営状態も併せて考えてみて下さい。
経営者(役員・個人事業主)
上場企業・非上場の大企業の役員では、年収800万円以上を獲得している可能性は高いでしょう。
私が税理士事務所に勤務していた経験から、中小企業の役員・個人事業主に一番多い年収が700万円~850万円だと記憶しています。
「年収800万円を安定して何十年も獲得できるかどうか?年収がもっと伸びるかどうか?」
は、会社や個人事業の将来性も併せて考えてみて下さい。
年収600万円以上は具体的にどんな人?
会社員
年収600万円を獲得するかどうかは、どんな職種に就いているかで大きく左右されます。
営業職などの給与にプラスαでお金が獲得できる職種なら、本人の実力次第で若くして年収600万円を獲得するのは現実的な話です。
会社の経営状態にもよりますが、事務職なら40代の課長クラスというイメージです。
経営者(役員・個人事業主)
中小企業の役員や個人事業主でも、年収600万円を獲得している可能性は高いです。
でも経営者という肩書があるからと言って、すぐに年収600万円以上をイメージしないで下さいね。
経営状態によって、年収300万円・200万円・それ以下という経営者はゴロゴロいます。
将来の結婚相手の年収の現実
国税庁が毎年発表している、『民間給与実態統計調査』の平成28年分のデータから、男性だけを抜き出してお話しします。
ちなみに、公務員の給与は統計に含まれていません。公務員の年収は、各自治体のホームぺージから見ることができますので、参考になさって下さいね。
平均
男性全体の平均年収は521万円(平均年齢46.0歳)です。
今お相手候補がいる方。年齢で
「大体これくらいかな~」
と予想してみて下さいね。
このデータで気になることが2つありました。
- 正社員の平均年収は540万円・正社員以外だと平均年収は228万円。
- 社員5000人以上の企業の平均年収は674万円・社員が10人以下の会社の平均年収は420万円。
“年収は本人の実力次第”というのが常識なようでいて、実際は雇用形態や会社の規模が年収に大きく影響するのは否定できないようですね。
希望する年収の相手に出会える確率は!?
『民間給与実態統計調査』では、年収層ごとの割合も出しています。自分が10人のお相手に一度に出会う事を想像しながら見てみましょう!
一番多い年収層は年収300万円超400万円以下の18.2%です。
年収300万円超600万円以下と範囲を広げると、48.5%となっています
年収600万円超700万円以下は、8.5%
年収700万円超800万円以下は、6.1%
年収800万円超900万円以下は、4.2%
年収900万円超1000万円以下は、2.9%
年収1000万円超は、6.6%
10人のお相手と出会った時、
「約5人は年収600万円以下。他の5人は奇跡的に高年収の可能性もあるし、年収300万円以下の可能性もある」
ということがわかりました。
年収が高い業種をご紹介!
1位は電気・ガス・熱供給・水道で平均年収が769万円です。ちなみにこの業種の中で年収800万円超の方は45.1%!
やはりライフライン関係は元々の給与基準が高いこと・時代や季節によって流行り廃りが無いなどの理由で強いですね。
2位は金融業・保険業で平均年収626万円です。
一度顧客になった人から長期に安定してお金を回収できる業界は、やはり強いですね。
平均年収が最も低い業種は、宿泊業・サービス業で234万円です。
時代・季節で流行り廃りがあり、利益が物価にも左右されやすい業界です。長期で働く人が少ないという理由もあると感じます
次に、年収別のリアルな結婚生活を見てみましょう!
年収別のリアルな結婚生活
私を含めた周囲の方々のリアルな結婚生活を元にご紹介します。
年収400万円のリアルな結婚生活
家族構成など
- 夫(40歳・医療機器メーカー勤務・営業職・転職3年目・亭主関白・節約家・実家が裕福)
- 妻(45歳・専業主婦)
- 子供2人(2人とも小学生・2人ともお習い事を1つずつしている)
- 10年程前に3LDKの中古マンションを格安で購入。住宅ローンなし。管理費・修繕積立金・駐車場代の支払いはあり。
- 外国産普通自動車1台所有
年収400万円を単純に12ヶ月で割ると約33.3万円。手取りは26万円程です。
教育費・老後資金などの貯金も必要と考えると、厳しい生活をイメージしますよね?
実際に贅沢をしている印象はありませんが、無理して節約している印象もありません。妻は専業主婦生活を気楽に楽しんでいます。
- 週末には家族で外食をする。
- 妻は定期的に美容院に行ったり洋服を買ったりする。
- 子供達には毎月お小遣いを与えていて、お習い事もしている。
実はこの家庭は、3つの大きな隠し玉を持っているんです!
- 夫の実家が裕福
子供達が生まれた時に、夫の両親が1人数百万円の教育費を用意してくれました。
将来は夫の実家に入ることが決まっているため、住居費分の老後資金の不安が少ないのも強みです。 - 住宅費用が格安(管理費・修繕積立金・駐車場代のみ)
東日本大震災前の不動産大不況時代に、マンションを格安で購入。 - 夫が節約家
夫が買い物の内容を厳しくチェック。そのおかげで自然と節約意識が高くなっています。
夫婦の両親の経済状況も含めて考えてみて下さい。
教育資金や住宅資金の援助が受けられる環境であれば、”日々堅実な生活をすれば大丈夫”という安心感を持って暮らすことができます。
援助が全く受けられない夫婦でも、貯蓄目標額を決めて、その分を妻が稼ぐという方法をとれば大丈夫!
妻がパートで扶養範囲内の収入を稼げば、不安無く生活できる可能性は高いです。
年収600万円のリアルな結婚生活
家族構成など
- 夫(45歳・外資系企業勤務・事務職・婿養子)
- 妻(45歳・専業主婦・オシャレ)
- 子供(2人とも小学生・長男がお習い事を1つ)
- 妻の父が所有する4LDKのマンションに居住。管理費・修繕積立金・駐車場代の支払いはあり。
- 国産大型自動車1台所有
年収600万円を単純に12ヶ月で割ると50万円。手取りは38万円程です。少し余裕がありそうな印象です。
実際に特に家計を切り詰めている様子はありません。
- オシャレな妻が、美容や洋服にお金を使う余裕がある。
- 子供の洋服も、ファストファッションではなく気に入ったブランドの製品を購入している。
この家庭の生活にも大きな2つの隠し玉があります!
- 住宅費用が格安(管理費・修繕積立金・駐車場代のみ)
- 子供がいない期間の貯金
結婚して10年程は夫婦2人の生活だったため、その間の貯金があります。今の生活で貯金ができない月があっても、あまり気にしていません。
車の買い替え・旅行など大きな支出は堅実に考えます。でも、普段の生活で特に節約を意識する必要は無いようです。
年収800万円のリアルな結婚生活
家族構成など
- 夫(40歳・建築資材メーカー・営業職・浪費家)
- 妻(40歳・専業主婦・節約が苦手)
- 子供3人(幼稚園・2歳・1歳)
- 中古住宅を所有。住宅ローンあり。建て替えの計画もあり。
- 外国産普通自動車1台・国産大型自動車1台所有。2台分の駐車場を借りている。
年収800万円を単純に12ヶ月で割ると、約66.6万円。手取りは48万円程です。
思い切り贅沢はできなそうだけど、貯金は確実にできそうな印象ですね。
- 実際に月10万円ほどの貯金をしている。
- 高価な買い物でなければ、気にせずに購入する。
- 節約は特にしていない。休日の外食率が高い。
- 子供が1人だった時は、毎年1回の海外旅行の他に国内旅行もしていた。
この家庭には落とし穴が!
- 子供を2人と想定していたが、3人になって教育費や老後資金について不安が生まれた。
- 自宅の建て替え計画も進行中。建て替え後の住宅ローンの返済月額は、現在の2倍になる。
- 夫婦の両親から、教育費・住宅資金の援助が無い。
この家庭は、妻の節約意識が低かったことで、3人目の子供の誕生をきっかけに不安が生まれました。
でも賢い女性なら大丈夫です。堅実に生活しながらも旅行などの楽しみを加えるという生活をすれば、十分に貯蓄をしながら暮らすことができます。
年収1000万円のリアルな結婚生活
- 夫(45歳・住宅メーカー勤務・部長・一級建築士)
- 妻(45歳・パート勤務・交友関係が広い・オシャレ)
- 子供3人(高校生(私立)・中学生(公立)・小学生(公))
- 持ち家。住宅ローンあり。
- 国産大型自動車1台所有
年収1000万円を単純に12ヶ月で割ると、約83.3万円。手取りは61万円程です。
源泉所得税や住民税の税率がグッと上がるので、引かれる金額も大きいですね。生活には大分余裕がありそうな印象です。
実際に、生活に大きな危機感はありません。
あえて言えば、長男が私立高校に入学したことで、教育費の負担を肌で感じています。
「もし下の子2人も高校から私立となったら」と考えて、少し余裕を持っておくために妻がパートをしています。
住む地域によって生活格差がある!?
私が住んでいる宮城県仙台市でのリアルな結婚生活をご紹介しました。
程よく田舎の仙台市では、都会よりも生活費が抑えられる要素が沢山あります。
- ご近所付き合いでの頂き物
自宅の庭で収穫した野菜や、釣りに行った方から頂く魚など。時には頂き物だけで冷蔵庫がパンパンになり、数日間買い物をしない事もあります。 - 食材が安い
頂き物が無い家庭でも、身近にある市場や直売所などで食材が安く大量に手に入ります。 - 教育費
受験は一般的に高校入試からなので、都会に比べて教育費の負担が少ない家庭が多いです。 - 住宅費が安い
地下鉄徒歩10分以内の人気地域でも、古いけど綺麗に手入れされていて・十分な広さの住宅を安く借りたり買ったりすることができます。
他にも「都会ではもっと生活費負担が大きいだろうな」と思うことが沢山あります。
理想の年収は、自分が暮らす地域を見直して考えてみるのもいいかもしれません。
まとめ
結婚相手に望む年収のイメージ像や結婚生活が具体的になりましたね!世の男性の現実の年収も把握しました。
「結婚相手を年収で選ぶなんて!」
「幸せはお金で買えない!」
という世間の批判があるのはもっともです。
もちろんお金は幸せの全てではありませんが、実際に結婚生活をして子供を持つと、お金がどれだけ大切かを実感します。
30代以上の賢い女性なら尚更、自分が望む現実的な年収のお相手を貪欲に追い求めていきたいですね!